「韓氏意拳を学んで」

 

 韓氏意拳を学び始めて3年が経ちました。
最初というか今でもなんですが、わからないことだらけです、

「何が?」と言われてもよくわからない。


 講習を受けている時、「すごく楽しいな」と思うときもあれば、

「めちゃくちゃ疲れた」とか、「俺、何やってんだろう???」等など

いろいろ思い浮かんできます。


 ここで、「めちゃくちゃ疲れた」時に出てくることが多いと思う、

身体の事についてです、下半身、特に「膝」ですこのあたりが

「ガクガク・ピクピク」してきますなぜなるのか考えてみたのですが、

ドンチー、チェンクエンという2つの動作があるのですが

1つはスクワットのような動き、

もう1つはしゃがんだ状態で前後によけるような動きです、

この動作を初めて見たとき「すごい!!」となんか感動したのを覚えています。

私だけかもしれませんが。


 この動作が苦手で、これとドンチーをすると

もう「ガクガク・ピクピク」が始まります。
こうして書いてみて思うのですが、日常的に行う動作ではないので、

多分この症状が出てくるのは当たり前の事だろうなと。
当たり前の事だから「当たり前だよ」と思えばそれで済むのですが、

これがなぜか済まない、なぜ済まないのか考えると、

多分小さいころから今までの育った環境とかが影響しているのかなと思ったりもします。

 

    小さい頃からサッカーをやっていたのですが、

昔の部活は厳しく根性論的な指導まっただ中、一時間走だとか、階段ダッシュ、

試合に負けたらまた走りそんな感じでしたが、
「今の自分の中には、サッカーで鍛えた足腰があるからこのぐらいの動きで

ガクガク・ピクピクなんてけしからん!!」という自分(考え)がいるように思います。
 

こういう「厳しい自分がいる」、「人にやさしく、自分に厳しく」すごく聞こえはいいのですが?考えてみると見栄を張っているのでしょうか、

何か今の自分を受け入れられていないというか

「頭が、社会性が」うまく書けませんが、そんなような自分が見える時があります。

歳をとれば出来ていたことができなくなっていくのが当たり前で、

多分その逆もあると思います。


韓氏意拳を学んで、いろいろ考えるようになったのでしょか、

「当たり前の事を当たり前だよな」と少し思えるようになってきたようにも思います。
「ガクガク・ピクピク」はなぜなるのか?

 自分の考えが、自分の身体を窮屈にしている!
「どんな感じの自分が出てくるの」と思うと少し怖い気もしますが、

自分と折り合いをつけながらこれからも韓氏意拳を気長に続けて行ければと思います。

 

ご自宅の台所のカウンターを使って「站椿」のとっかりを教えてくれた駒井先生に感謝します。いくら頑張っても台所は動きませんね!

 

               2016/1/29  米田 忠孝