大梆子を作ってみた

大梆子(DABANGZI)、ダーバンズ、大棒子とも書くそうです。発音が少し違うのかな?

聞きなれない言葉ですが、調べてみると梆子だけでは“拍子木”と出てきます。

「火の用心♪」で使うあれですかね。

大、小が付く物を中国の摔跤・摔角(シュワイジャオ)の練習で使います。

中国や台湾で専用の物が売っているのかどうか分かりませんが、

見れば見るほどただの太めの棒ですので自分で作ってみました。

3月13日

ホームセンターに行ってきました。

手すり用の木を買おうと思っていましたが、思ったより細かったので急遽予定を変更し園芸用の杭を買ってみました。

値段をアップで

 

おそらく杉の木。(花粉め…)軽くて柔らかく加工には適しているかも。

本当は樫くらい硬くて少々重い方が良さそうですが、試作ですのでまあ良しとします。

太さ 4.5cmですね。

なるべくまっすぐで割れのない物を選びます。

 

見た目で分からないものは、床で転がして見ればすぐわかります。

手すり用はこのくらいの値段で売っていました。長さは1メートルで太さは3.5cm手が小さい方にはちょうど良いくらいです。

結局買ったのはこの五本。家に帰っていらない先端部分をせっせと切り落とします。

ホームセンターによっては切り落とし位なら、有料(一か所100円位)でやってくれるところもあるかも。

わたしは自分で鋸で落としました。

 

やりなれないDIYですが、楽しいです。

真っ直ぐ落とせたのは三本目くらいから。

 

 

五本買ってきたうちの一本は選別が甘く、使用に適さなかったので、脱落しました。

(さらば300円…)

残った四本の切り落とし部分の角をナイフで削り、紙やすりを50番から100、220、400と順番にかけてひとまず作業終了。

 

練習用としては400番はいらないかも。

 

槍の練習が活きました。

握った感じです。

 

あとはなにか油でも塗り込んで完成となります。

 

材質に違いはありませんが、焼きが入ったものが一番良い感じです。

 

もう少し太く、5cmでもいいかもと思いました。

続く

3月14日

昨日あげた記事を光岡先生に見てもらったところ

 

「“大梆子”良いかと思います。あと“小梆子”の方も出来れば御願いいたします。小梆子は長さが九寸半、棒の太さが直径二寸のものを御願いいたします。ちなみに大梆子の正確な長さ二尺六〜七寸の太さは直径二寸です。身体の大小の個体差もあるので大体で大丈夫です。」

 

とのコメントをいただきました。

 

中国の尺は約33cm、寸はその十分の一で約3,3cmのようですので

なるほどやっぱりもう少し太めか…というわけで

暇に任せて連日のホームセンター行脚に行って来よう…かと思ったら外は雨。

 

車のない生活でどこへ行くのも自転車党の私にとって雨は天敵です。

こんな日は雨読かなとも思いますが

晴れているからといって耕すわけでなし

 

「小人閑して不善をなす」

誰に言われなくとも小人たる自覚たっぷりな私です。

何もなす事がなければ余計なことしかしませんので、上着を羽織って外へ。

気分位は変えて昨日と違うホームセンターに向かいます。

前フリが余計に長かったですが、カメラを忘れたのでホームセンター画像はなし。

 

今日は太さ6cmで探してみましたが

昨日の300円の損失を踏まえて、よく吟味してみると、使えそうなのは50本に一本位しかありません。

 

もともと自然乾燥で、屋外使用目的の杭ですので、割れが入っているものがほとんどです。

握った感じ、置いてある昨日のものと比べると明らかに太いですね。

 

使用感は全く違ったものになりそうです。

 

ちなみに昨日より長めの150cmで800円位でした。

割れの入っていないものが一本だけでしたの、自転車で持ち帰るも、帰っても外は雨。

結局一日降り続きまして屋外での作業は断念し明日以降に続きます。

 

ホームセンターなどでこの価格帯(1000円以内)で買える木材だと、割れや曲がりが多くて、使えないものが殆どです。お店の在庫状況によっては一本も使えるものがないこともありそうです。(本来の使用目的と違うので仕方がないのですが)

 

あとは木材の専門店などに行って、テーブルの脚用のしっかりした物を購入するのが良さそうですが、天然木で6cm位の物だと値段が跳ね上がってしまいます。

 

リサイクル家具店でダイニングテーブルの脚だけ狙いで探してみようか。

 

うーむ

 

続く

 

3月15日

昨日の続きを行っていきます。

 

まずは150cmの杭を90cmと30cm、あまりに切り分け

それぞれの角を少しだけ丸くし、やすり掛けを50番→100番→220番とかけて行きます。

今回は400番は省略。

ひとまず完成です。

 

大梆子(長さ90cm、太さ6cm)

 

小梆子(長さ30cm、太さ6cm)

 

光岡先生からのご指示では太さ二寸(約6.6cm)になるのですが、そんなサイズを用意するのは大変そうですし、十分太いです。

 

長さは二尺六寸(約85cm)~二尺七寸(約89cm)よりも長いですが、使用には問題なさそうです。使い込んでみて気になったら切ります。

 

1メートルだと私には少し長いです。

小梆子を持っています。

 

前日も書きましたが、150cmで800円程、やすりも1枚50円~80円でしたので、割れや曲がりに気を付けて選べば比較的安価に作成できます。

 

まだ試していませんが、古新聞紙などの紙を硬めに丸めて(6cmまで丸めるのは大変かもしれませんが)、テープなどでぐるぐる巻きにすれば、ちょっとやりにくい練習もあるかもしれませんが、練習は出来ます。木材などが手に入らない方は是非試してみてください。

3月20日

ちょっと台北に行ってきました。

台北ならもしかしたら売っているかもしれないと市内の武道具店を回ってみたところ…三店目でありましたよ、大梆子!!

 

ですが貴重な品と言うことで、展示用の非売品扱いということで譲っていただけませんでした…。

 

ですが、社長さんが優しく、採寸をさせていただけました。

 

どんなお店だったのか気になる方は

台北武術用品店紹介 

へGO!!

採寸した情報と台湾で買った“シュワイジャオ”の本を参考に6cmの太さの棒を加工します。

 

長さを86cmに調整しました。

やはり私には90cmは長すぎます。

 

しかし、なんでしょうね、このやる気。

 

きっと暇すぎることを忘れたいんだと思います。

 

鋸で当てをつけます。

 

関係ありませんが、今日はすごくいい天気でした。

試しに彫刻刀で削ってみます。

 

この後いろいろ試すのですが、鋸でやったほうが圧倒的に早いです。

 

 

 

 

恐々彫刻刀で削っています。

 

鋸の方が(以下略)

いろいろあってこんな感じで今日は終わり。

 

もしかしたらエリンギにしか見えないかもしれませんが、気のせいです。

 

角はもう少し落とさないと練習中に手に当たって痛いです。

ほらちょっと似ているでしょう。

 

(中國摔角法/著 佟忠義)

 

台北で見たものは左図よりも手元が細く、中心が太い感じでした。これに限っては手元は台北版、中心は本の図に似せて作成しようと思います。

設計図全景。

 

全体二尺六寸-(手元四寸間一寸)×2=一尺六寸が中央部分の長さのはずなのに、なぜか記載は一尺七寸。なぜだろう?

 

長さの記載が二尺六七寸だからなのかな?

 

硬くて光沢がありすべると良いとみたいなことが書いてあります。

光岡先生(光岡英稔@McLaird44 )がツイッターに出していた情報のコピーを載せておきます。

 

大梆子(たいほうし)ですがホーム・センターに棒の太さ直径5㎝の棒があるので、それを長さ80㎝〜90㎝に切っていただければ良いかと。直径6.6㎝ですと平均的な日本人の手には少し太すぎるかと思います。⇒

韓老師もそうですが中国の北方地域の180㎝以上で手が大きい人には6.6㎝でも良いかも知れません。また、手で掴む所の両端は少し細めで太さ直径5㎝ぐらいではないかと思います。

 

以上

 

私が探したホームセンターには5cmはありませんでしたが、あれば一番簡単だと思います!

握りの部分はおそらく本の図から判断する限り5cm位だと思います。

上で私が握っている台北版は5cm弱かもしれません。

 

続く

 

3月22日

ホームセンターに来ています。

 

紙やすりだけでは限界を感じまして、本日は木工用やすりを購入。

 

いつも寂しい限りの懐が月末となるとなんかあれになりますから、三本でこの値段はありがたいよカインズさん。

 

だからコーラとポテチも買うね。

 

気分を変えて小梆子作りに挑みます。

 

太さ6cm、長さ30cmの木に線引き、鋸で当てをします。

削り取る予定の場所をワイルドに鋸で削り取っていきます。

 

チェーンソウで彫刻を施す要領です。

 

早いには早いですが、もう少し練習しないといけません。大事には至りませんでしたが、少々深く削り過ぎたところもありました。

禿散らかした、植木鉢が目立ちますね。

 

今年は何を育てようか、そろそろ考えねば。

 

こんな風に細く切ると残った部分は、強く押すとぼろぼろと折れて取れます。

間の写真がなさすぎるような気もしますが、制作に入るとつい写真を撮るのを忘れてしまいます。

 

特に丸棒やすりが大活躍で大体の形が整って本日は終了です。

昨日から一番下に、投げ銭システムのお知らせを付けてみましたが、さすがに一日で反応はなし。「全国の大梆子&小梆子を求める迷える人々の為、より充実した情報を載せねば!」とどこに向かってなのかわかりませんがとにかく鼻息を荒くします。

 

つづく

 

3月25日

シュワイジャオとは切っても切れない関係のモンゴル相撲、モンゴルといえば馬での生活。シュワイジャオを理解するにはまず馬に乗らねばと昨日乗馬体験をしてきました。

 

今日も快晴で制作が順調に進みました。

 

本日は簡易版の作成にトライです。

 

写真が多いのでどんどん行きます。

まずは途中でした、大梆子を完成させました。

 

どこが違うのかって?

 

手元の部分に丸みを付けました。

 

これがないと練習の際、手に当たって痛いのです。

 

ですので、ここ大事です。

 

 

お次はこれまた作りかけの小梆子にやすりをかけてみました。形はこれでOK。

 

よく見ると荒いところがありますが

使用にはそれほど問題ないです。

 

握るとこのくらい。

形はOKとかいいましたが、握りの両端はもう少し細くてもいいかもしれません。

 

これで大、小揃いました。

 

サイズ的にはこのくらい。

 

乾燥対策でアマニ油を塗りこみます。

アマニ以外では荏胡麻とかが乾くので好いそうです。

 

どちらも高いのがネックです。

以前にも購入したのですが、いつの間にか奥さんに消化されていました。

 

これで700円くらいだったと思います。

 

塗るとこんな風に色が変化します。

もっと高級な木材だと艶が出て綺麗なのですが、、、贅沢は敵です!!

 

ちなみに手は切った訳ではありませんから、ご心配無用にござそうらふ。

 

塗りこむ際に使った布は自然発火する恐れありとのこと。扱いは十分に注意されたし。

 

本気版も制作が落ち着きましたので

 

続いては簡易版の制作の紹介です。

3月13日に購入した、太さ4.5cmの棒を100cm→86cmに切り落とします。

 端から13cmに線を引きます。

両端共に行います。

 線に沿って、丸棒やすりをかけて行きます。

 

もしなければ、鋸でも大丈夫。それもなくても紙やすりがあれば大丈夫。

ぐるっと一周くぼみを作ります。

 

 

 先ほど同様ですが、手が当たって痛くないように丸みを付けます。

 

やすり掛けの途中で撮影しましたので、まだ荒いです、もう少し綺麗にやすりをかけましょう

 お次は、簡易版の小梆子を作ってみます。

 

この木もホームセンターにて200円ほどで購入しました。

 

長さ60cm、太さ6cmです。

 手刀で半分にします。

 外側の腐食しないように塗りつけた部分を剥ぐのに時間がかかりましたが、とにかく出来上がりました。

 

細工がないので、ナイフでガシガシと削ります。

 本気版よりも細身です。

作り方の要領は、簡易版大梆子と同様です。

 

中央と端から1.5cmの地点に線引き、丸棒やすりをかけます。

 

 

 左が簡易版

 

右が本気版

 本日の成果です。

 

簡易版でも練習は十分できます。

 

 

太さの基準は握りの一番太い部分が5cm程度あるのが理想的ですが、多少細くても動きについては問題なくできますので、市販のそば打ち用の麺棒が90cm(太さは3.5~4.5が多い)で売っていることが多いようですので、切ったり削ったりをしなくても購入してそのまま練習できます。

 

5月に行われる予定の韓競辰師の講習会で使用するだけなら

恐らくそういうもので十分かと思います。

最終的には韓競辰師に聞いてみます。

 

つづく

3月31日

 今日は簡易版の加工です。

 

持ち手に溝を掘りました。

 

右端が3月25日に加工したもの。

左二つが本日加工したもの。

 

端にも溝を掘ることで操作性が上がっている…ような気がします。

 

 

さらに安い木材の割れに対するリカバリーを思い付きで試しています。

 

使用するのは家具などの傷へこみ用補修材です。

 

短時間で硬化するのでとっても簡単です。

 

 3月13日に使用に適さないと判断した木材も修復できるか試しています。

 

持ち手部分のささくれが激しかった部分に対して全面に塗りたくっています。

 

ただ塗っただけではざらついていますので、やすりをかけます。100番→200番位が丁度よさそうです。400番はお好みで.

 今回購入したものはこれです。

 

色は2、3種置いてあったように思います。350円ほど。

 

全然イメージと違った色でしたが

実用本位で色には拘り無しですので

問題なしとします。

 

 

現在のところ木工パテによる修復は効果的だといえます。

大きな割れに対しても何度も塗り重ねることで対応できそうです。

 

そうだ削る際はしっかりマスクをしましょうね!

めんどくさがると気管支炎のように喉がイガイガすることになりますよ。

(体験者は語る)

 

ブライアン経由でこのページを韓競辰師に見てもらおうと

思い連絡、来週返信してくれるというので、ドキドキしながら待ちます。

 

つづく

4月4日

 ようやく4月になりました!!

 

貰ったお小遣いを握りしめて

ご近所の加藤竹材籠店さんにて

木材を仕入れてきました!!

 

ホームセンターより在庫が豊富で、割れ無しを選び放題。

 

 

 

 今回は杉ではなく檜です。

 

杉よりも木材が締まっていて

重いです。

 

でも杉と値段も変わらず

長さ150cm太さ6cm一本480円です。

 

これ一本で大梆子と小梆子が作れます

檜の重さはなかなかです。86cmに切断したもので比べても杉1000グラムに対し檜は1800グラム。檜の方はまだ加工していないので少しは軽くなりそうですが、ずっしりとした感触です。

 

ドラクエでは安い武器の代表格である“ひのきのぼう”ですが

なかなか馬鹿にできない攻撃力がありそうです。

 

とはいっても大梆子は訓練道具で殴るわけではないのですがね…

 

明日以降も制作が続きます!!

 

つづく

4月11日

ザ ブランニューヘヴィーズのアルバムが入ったカセットテープが出てきたので、

やすり片手にFUNKに作業しました。

 

日が完全に落ちた頃、檜の大梆子が出来上がりました。

 

奥さんが作ったパッチワーク布と一緒に飾ってみました。

試作の杉バージョンと並べてみました。

 

把握部分は気持ち太めに

木目は圧倒的に檜の方がきれいですね。

 

 

 

節が赤いのが檜の特徴らしいのですが

 

今回のは端にきれいに出ました。

 

思わず“レッドアイ+1”とか“不知火”とか名付けたくなりますが、自重します。

 それにしても、檜のずっしりした質感はいい感じです。

ですが杉に比べたら加工に手間がかかります。

 

それでも、作業に多少慣れてきたこともあり、杉の試作には計3日くらいかかりましたが

檜は2日ほどで出来上がりました。

 

もし売るとしたら「本気バージョンの定価35000円だ」と豪語していましたが

「25000円」まで値下げ可能となりました(笑)

 

なんとか「15000円」(1日あれば出来るよう)にする為

昨夜秘密兵器を購入しました。

明後日には届くのではないかと思います。

届きましたら紹介させていただきます。

 

また練習していて、大梆子の太さの基準は自分の手の大きさではなく

人の手首から腕の太さを見立てているのではないかと思い至りました。

 

長さは手首と対角の襟かとも思いましたが、シュワイジャオで使用するジャケットは

半袖ですし違うかもしれません。

 

もしこの推測・仮説が正しければ、やはり5cm~6cm位が適当なのではないかと思います。

3.5cmでは細すぎるかも知れません。

 

明日は光岡先生の講習に本日出来上がったレッド…いや檜の大梆子を持って参加します。

どんな感想が頂けるのかドキドキしますね。

 

つづく

4月12日

本日は昨日作った不…檜の大梆子を光岡先生に見ていただく為、韓氏意拳の中級講習が開かれている中野区某所までお出かけしました。

 

 

 

 

厚かましくポーズまでお願いしました。

 

光岡先生ありがとうございます。

 

 

その大梆子を実際に使っての練習風景です。

光岡先生からはお持ちしたものを使用していただいた結果、把握部分の寸法にリクエストをいただきました。明日以降制作に入りたいと思います。

 

しかも

参加者のTさんからは、これと同じものを作って売ってくださいと発注までいただいてしまいました。作る事自体が楽しいので、今まで通りお金を貰わなくても作りたいくらいですが、欲しい道具と材料を買うためと家の中の風当たりが良くなるように受けようかなと思っています。

 

大梆子制作を始めてたったの一か月の木工素人ですが

今日から日本で唯一の「プロ」大梆子作家になります。

NHKのプロフェッショナルあたりが取材に来ないかドキドキしますね。

 

ただ

誰も一緒に位置についていないので、

躓いているあいつの事を見てシメシメと思うこともありません。

もし誰かが追いかけてきたら、そっとやすりを置いて「アマ」大梆子作家に戻ります(笑)

 

さあ、明日は「和風総本家」にも出たことがあるという秘密兵器が届きます。

どんなものかはお楽しみですが、電動工具ではありません。

(置く場所がありませんが)旋盤を買えばもっと時間を短縮出来そうですが、この「大梆子を作ってみた」では電動工具は一切使いません。

 

素人だからこその

労力さえ惜しまなければ、気軽に物まね出来る

そんな「暑苦しい手作り」を標榜しこれからも汗かいて制作に励みます!!

 

玄人の方は

素人の成長物語だとおもって生暖かく見守ってもらえたら幸いです。

 

最後にBIGNEWSです!!

昨日ページ最下部に設置している投げ銭「大梆子を作ってみた!!が参考になった!!」に兵庫県にお住いの方より投げ銭連絡メールが届きました。

初です!!

 

自分で仕掛けておいて「いいのかなぁ、高くないかなぁ」と少々不安に思いながら

モジモジ返信してみました。

 

さてどうなることやら。

 

つづく

 

4月13日

待ちに待った秘密兵器が届きました!!

 

もったいぶってます。

じゃじゃーん。

 

神東工業の「のこやすり」です。

 

のこぎりみたいなやすりはないものかと

検索したらそのままの物があったという展開。

 

 

柄が赤です。

 

赤という事は、、、期待が高まります。

見てください、このギザ感!

やってくれそうです。

いや、やってくれるに違いありません。

両面ありまして、粗びき、中びきが一本で出来ます。

 

(今日は神東工業の回し者のような更新です。)

 

それでは削ってみましょう!!

とその前に音楽を用意しなくては!!

 

今日はm.c.A・Tのアルバム「m.c.A・T」を聞きながらBomb Aります。

神東は角度がある方が削りやすそうなので、まずはいつも通り丸棒やすりで削ります。

 

初削りです。

 

秘密兵器とかさんざん言いましたが

どんなもんかは使ってみないとわかりませんので、この時点では半信半疑だったことを告白しておきます。

 

なのですが、なのですが…

うぉーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

すんごい軽く削れる。削るというより、擦っているだけで削れていきます。

 

少しでも疑ってすんませんでした。

 

「赤三倍の法則」を超えて、3本780円のカインズ平やすりに比べたら感覚的に十倍以上速いです。

ちなみに溝の深さですが、丸棒やすりの幅を図っておけば大体この位まで来たら何ミリ削れているということが分かって便利です。

 

この段階ではまだ粗削りで、この後中目、細かい目の紙やすりと削っていくので最終的に削りたいところより手前で止めます。

端と端を削って丸棒やすりで削ります。

 

丸棒やすりは力が伝わりやすいからなのか、カインズ丸棒でもそれほどストレスはありませんが、節のある所だと滑ってしまいます。

 

その点、神東は釘の頭があっても平気で削れると歌うくらいで全く問題にしません。

まず最初に把握部分の真ん中に線引き(墨入れ)をしダイヤ型に削っていきます。

 

神東やすりがなければこのやり方は選択できなかったかも知れませんが、このほうが左右対称を見て取りやすいです。

 

中央は最後に削ります。

さあ、一気に仕上げまでやってしまおうかと思いましたが、あいにく雨が降ってきました。

 

 

【道具紹介】

 ・ペン

・メジャー

・のこぎり

・神東のこやすり

・カインズやすり三本セット

・紙やすり50・100・240・400

・木工パテ

さらに道具を追加しました。

なぜかって?

 

それはプロだからです!!(キリッ)

 

神東やすりが 攻めとすれば、ノギスは守り。

近所のハードオフにて2500円にて購入。

 

これがあればより精密な作りに!!

 

昨日の更新で日本で唯一の「大梆子作家」を名乗ってみましたが

徳島から不気味な足音が聞こえてきました。

 

早くもピンチです!!!

 

次回予告

 

「メカ大梆子」来襲!!

 

つづく

4月14日

鳴門海峡の渦潮の中から生まれたのかどうかは分かりませんが、制作にメカを使用した「メカ大梆子」が徳島で産声をあげました。

 

制作しているの徳島で韓氏意拳を教えている田所さんです。

 

すでに3本目を制作中とのこと。

 

うむむ、ハンドメイドにこだわっている以上「メカ」には負けていられません。

 

4月下旬に岡山に集まるので「大梆子VSメカ大梆子」します!!よし、気合入りました。

というわけで、制作に励みました。

 

日中、仕事の依頼がありまして、あまり進みませんでしたが、まずは左から二番目、下部が映っていないので分かりませんが、これは小梆子です。一番重要な把握部分の制作をまず試してみることから始めました。

今日のテーマはノギスの使い方の練習と再現性。

 

現在、受注している、光岡先生とTさんは、把握部分については画像の試作一号と同じ位のサイズでとの注文を受けているので、測りつつ削っていきます。

こちらは現在作成中。

試作一号が4.7センチ、作成中が5.2センチ、その差5ミリ。まだ粗目で削る必要がありそうです。

 

そんなこんなで本日の作業はおしまい。

 

 

そうそう、本日もミュージックはアキオトガシでした。

 

テープをガチャっといって止まる音で手も止め、A面からB面に変える小休止に飲む冷めたインスタントコーヒーがなんともうまいのです。

 

なにか他にもテープないものか?

探してみます。

 

昨日丸棒やすりはストレスを感じないとかいいましたが、神東工業のこやすりを手に入れた今、現在の制作法で作業時間の大半を占めるのは、丸棒やすりをかけている時間になります。目標の一日一本ペースを実現するにはここを短縮する必要があります。

 

ネット検索していて、また欲しい道具を見つけてしまいました。

「のこやすり」で道具による快適さの違いを体験してしまったのとメカへの対抗心からか、危なく即ぽっちと注文をしそうになりましたが、なんとか踏みとどまりました。

 

注文をいただけたことで「毎日遊んでいる男」から「楽しそうに仕事をする旦那」にクラスチェンジすることができてほっと一息ついていますが、そんなにいい日が続くわけがありません。

 

「のこやすり」の購入は必要経費として認められましたので、お小遣いにはダメージはありませんでしたが、まだ月も半ばだというのに財布の中はお寒い限り。しかも今月の後半は、楽しい稽古に伴う激しい出費が予定されています。

 

もう一本注文を受けるか、「大梆子を作ってみた!!が参考になった!!!」に入金があったら必要経費交渉で購入しようと思いますが、なくても来月のお小遣いをもらったら買ってしまうかも!

 

そんな私の明日はどこへ向かっていくのでしょうか。

 

つづく

4月18日

今日は新アイテムの紹介から

 

そう、「すべらないやつ」です。

 

7イレブンで100円でした。

 

さて、これをどうやって使うか。

 

↓↓↓

こう使います。

我が家の作業台はただの枠に「すのこ」を乗せた簡易作業台なので、これがあると、

 

1、木材が滑らない。

2、やすりなどを台においておける。

 

とすごく便利です。

 

思い付きで買ってみましたが正解でした。

さあ、がんばるぞ!

 

午後二時。

 

制作過程で一番重要なポイントはここ!

 

把握部分の中央に近いくびれです。

 

ここのRをどうするかで、練習の快適さに大きな差が出ます。

 

この写真のように

丸棒で削る部分に節が来ると厄介です。

気が付いたら午後10時でした。

(びっくり)

対メカに向けての秘策を施し一本仕上げました。秘策はかなりの効果を発揮し、先日光岡先生にお渡しした「不知火」よりも数段グレードUPしてしまいました。

 

やっぱりライバルって大事です。

 

右が新作です。

 

左の試作に比べると少し洗練された感じです。歪さも少なくなってきました。

 

命名は「マカロン」に決定。

 

もうマカロンにしか見えません。

 

現在の注文分はこれと同じものが一本です。

 

初入金 ありがとうございます!!!!

「大梆子を作ってみた!!が参考になった!!!」に初めての入金がありました。

兵庫県のHさま。

誠にありがとうございます。励みになります。

 

気をよくしてテープを探していると、これ何だろうという箱発見!

開けてみると記憶にないジャラジャラとした小銭が!

1円、10円が中心の小銭群の中にきらりと光るやつもいるではないか!

そいつらを摘み集めると先日購入を躊躇った「新やすり」が買えるくらいだった(笑)ので早速ネット注文しました。

どんな使い心地なのか今から楽しみです。

しばらく前に韓競辰師に見てもらおうとこの画像をご子息のブライアン経由で送ったのですが、韓先生がアメリカから帰国したらしく昨日返信がありました。

 

ブライアンは日本語も英語もできる秀才です。今回の返信は英語でした。

 

GOOGLE翻訳の力を借りずに翻訳してみます。

 

I show him the picture and he said he need to see the real thing.something is hard feel from just picture.

 

訳:韓先生に画像を見せたところ「実物を手に取りたい、写真だけでは判断が難しい」と言っていました。(この訳であってるのかな?)

 

とのことです。

 

まあ、そりゃそうですよね。

でもNEEDという言葉から希望を感じます。

 

韓氏意拳に比べれば、やり慣れているわけではないシュワイジャオ講習を我々の為に受諾してくださった韓競辰師の気持ちに応える為にも、明日も制作を続けます。

 

つづく

4月22日

Tさん分の注文を作っています。

ほぼ完成に近づいてきました。

 

これならば明日にでもお渡しできるかもしれないと思った瞬間です。

 

あれが魔なのだともいます。

 

軽く地面にトンと置いたら、なんだか鈍い音がしました。

OH!NO!GODDAM!!

 

なんだか改めて写真を見ると、「ば~かぁ」とでも言っているようにも見え、ガッデム二倍掛けです。

 

でもこんな時こそ、なにを信じるのかが試されます。

 

「あなたは何を信じますか?」

わたしは、私はアロンアルファを信じる。

 

I believe Aron Alpha

 

わたしは信仰を持たない人間ですが、この時ばかりは信仰心が芽生えそうに。

 

ガッデムと言ってごめんさない。

 

神様、仏様、東亜合成株式売社の開発者様!!

我に力を貸し与えたまえ!!

 

 

端はなんとなく最後に作業したい場所ですが、次回改善するとすれば、予め少し角を削り落としておけば、多少衝撃が入っても力が分散して、今回のような事にはならないのではないかと思います。

 

さあ、いよいよ明日は韓先生へのお披露目です。

一か月以上に渡って書き綴ってきたこの記事も終わりが見えてきました。

 

メカとの対決前に「こんなものは不要だ」とか言われたらどうしましょう。

 

つづく

4月25日

ついに韓競辰師に見ていただく機会が訪れました!!

 

小雨のぱらつく朝、嵩張る大梆子を持っていくかどうか、少し迷いましたが、この日を逃せばチェックしたいただくのが岡山に行ってからになってしまいます。

 

岡山にいる間は使う方の練習の時間に充てたいので、ちょっと濡れるのは覚悟してしょい込みます。

 

 

実際に手に取っていただく時は、ドキドキです。この日に行われていた韓氏意拳中級講習の休憩中、完全に挙動不審な感じでカバンからゴソゴソと取り出し、チェックしていただきました。

 

その時は、ドキドキしすぎて画像はありません。

痛恨の極みです。

 

さて気になる、その結果はといいますと「完全に想定の範囲内!」ではありましたが、製作の工程に大きな変更をもたらすものでした。

 

それというのも、今までの製作において、謎であり、謎だから一番面倒だった部分、、、

ココ!!

 

練習に使っていても、なんだか無くてもいいような感じだし、むしろ無いほうがいいのではないか、無ければ(作るの)楽だし。

 

などと思っていたので、今までの製作を振り返っても、手を付けるのが最後になっていた部分のココ。

 

 

 

 

なんと…

 

 

いらない

事が判明しました。

 

ただこれは韓先生が行う練習をするには、といったことで他の流儀や練習方法では、重要なポイントになる可能性はあります。

 

話を聞きながら

「ああ、あんなにめんどくさかった工程が無駄になるなんて…」

と思いもしましたが、感が当たっていたことにはむしろ満足感を得ました。

後付け感が半端ないことは否めませんが(笑)

 

そして、韓先生と光岡先生が棒を使って軽く練習している間にも

「いやいや、待てよ、あそこが無くていいなら懸案だった時間短縮に繋がのではないか!!」と思い立ったら、もう帰って作業したくて仕方がありません。

 

というわけで、一本だけ残っていた杉の直径5.8cmを使って製作に入ります。

 

時間は午後1時頃でした。

 

すでに墨を入れてありますが、この後寸法を考え直したりして、時間をロスしています。

迷いながらも、まずは先をのこぎりで切り落とします。

 

ポイントは、棒を回しながら線に沿って切っていき、斜めにならないように気を付けます。

 

最後は棒の中心辺りで先が落ちるのがベストです。

 

 

 

迷い墨がバレバレですが、気にせずに、丸棒やすりを使ってくぼみを作っていきます。

 

元が5.8cmのところを、約5cmの所まで削っていきます。

 

 

ちらっと写っていますが、小銭を集めて購入した(笑)秘密兵器、その名もケミカルヤスリCP8極細です。

 

くぼみ製作作業のスピードUPの為に購入しましたが、スピードに関してはそれほどカインズヤスリと変わりありません。

 

強めにかけるとキューキューとうるさくてご近所迷惑な感じです。

 

スピードUPにはスーパー木工シリーズの方が良さそうです。

 

ただCP8の削り跡は、素晴らしく綺麗です。

昨日韓先生が持っていた場所を思い出しながら、迷いを断ち切って作業を続けます。

このあたりの作業には神東を使っています。

 

植木鉢にも削り粉がもろに降りかかっていますが、今は見ないことにしましょう。

 

ちなみに煉瓦部分は練習スペース確保の為に自分で敷き詰めました。水平出すのが大変で、端が雑になっているのはその辺りで力尽きたのでしょう。

握るとこんな感じです。

 

把握部分が大幅に広がっていることが分かるでしょう。

 

 

大方出来上がりました!

 

速い!!

 

速いぞ!!!

とはいえ、そろそろ日が暮れてきました。

最後は仕上げのやすり掛けです。

 

しばらく前から、3Mのスポンジタイプのやすりを使っています。

 

これはものすごく便利です。

 

細かい傷が気になって、なかなか仕上がらないですが、途中で日が落ちてしまったので取りあえずの完成を目指します。

 

 

こうなると細かい傷も見えません(笑)

 

最後はアマニオイルを塗って完成です。

 

この時点で推定完成時刻7時半位だったと思います。

 

見事に一日で完成しました。

 

 

 

 

速く仕上がった理由の一つは、元が5.8cmだったことが挙げられます。

 

これを見たメカが勝負当日までに追随してくる可能性があり兵法的には

不味いのですが、ここは「敵に塩を送る」の美学に基づいて勝負したいと思います。

 

何故こんな形になったのかは、明日の大阪講習で触れたいと思います。

 

持って行った4.5cmの簡易版は細すぎるような事を言っていたような気がしますが、よく聞き取れなかったので参考まで。

 

次回の更新は、実際に韓先生のシュワイジャオ講習を受けた後の5月1日予定しています。

 

お楽しみに!!

 

つづく

5月2日

ついにメカと対決してきました!

 

右はメカこと徳島で韓氏意拳の教練をしている田所さんです。

 

四、五本持ってきていましたが加工がどんどんうまくなってきている様子が、伝わってきました。

 

田所さんホームランバッタの風格がありますね。

 

左の私の方は、後ろからおしりをつつかれているのもありますが、腰が浮いています(笑)

 

 

さらには岡山在住のYさん製作のブラック軍団も登場、明日行われる予定の講習には、挽物職人が作った大梆子や、バット職人に製作を依頼した大梆子が殴り込みをかけてくるそうです。まさに時代は風雲急を告げ、大梆子戦国時代へ突入しました。

 

(塗料を塗ると持ちは良いかもしれませんが、ちょっと滑りが悪くなる印象でした。ただこれだけの数を受講生のために製作した労力に頭が下がるばかりです。)

もちろん韓競辰師にもチェックしていただきました。

 

結論から言うと、伝統版よりも新作のシンプル版のほうが把握部の形も太さもちょうど良いとのことでした。

 

決まった長さ太さの道具に合わせて練習するのではなく、一人一人の体に合わせられることが求められるようです。

 

なのでなるべくシンプルなほうが良いのでしょう。

 

※講習では大梆子を使った練習のほかにも、帯状のものを使った練習を紹介していましたので、空手着や柔道着の帯をお持ちの方は持っていかれるとよいかもしれません。

なければ長さが肩幅くらいはあるタオルで良いと思います。

 

 

さて一か月以上に渡って連載してきた「大梆子を作ってみた」ですが、今回で最終回です。

これからは、教えていただいた内容を基に、実際に使用して功を積んでいく段階に入りたいと思います。

 

たまに番外編として、製作の様子や訓練の様子を追加することもあるかもしれませんが、それはまた韓氏意拳とは別のお話ということで。

 

今後は製作を依頼されれば、シンプル版を製作請負いたしますので、ご連絡下さい。

どうしても伝統版の方が良いという方がいらっしゃいましたら、私の手作りではないかも知れませんが、ちょっと考えます。

 

いままでご覧いただきましてありがとうござました。

 

現在は受注は行っていません。

今作るとしたら4~5センチ径の木材で作るのが良いかと思います。

凹みも別に要らないのでただの丸棒で良いでしょう。

2019年3月追記

 

ご入金ありがとうございます。 

〇兵庫県 Hさま

〇大阪府 Xさま

〇岡山県 Nさま

〇埼玉県 Iさま

〇東京都 Tさま

ご注文ありがとうございます。

〇茨城県 Aさま